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Orz日記 by Akio Morita

ToDo:

  • 15 SAD Fit[]回りの障害事例の解析
  • 10 smart pointer版PEGクラスの再実装(Left Recursionまわり)
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2020-06-24 [長年日記]

_ [FreeBSD][IPv6]OCNのIPv6接続

OCNにてIPoE IPv6インターネット接続を無料提供が始まったようなので、技術情報を集めてみる

技術的には、OCNバーチャルコネクトとよばれるものと同じらしい

接続技術は、IPv6 over EthernetとIPv4 over IPv6トンネルで構成されている

IPv6 over Ethernet

基本的には、境界ルーターからRAが流れてきて、IPv6 stateless configurationでアドレス設定が完了する

Firewallがある場合は、ICMPv6を通過可能にしておかないと自動設定が完了しない点に注意

IPv4 over IPv6

基本的には、境界リレーとIPv6 over Ethernetで構成されたインターフェース間にIPv4パケットをカプセル化したIPv6パケットで中継する

OCNバーチャルコネクトや有償オプションのOCN v6アルファでは、MAP-E方式のトンネリングが採用されている

MAP-Eの特徴

  • Global IPv4へのNAPTは、エンド側で行う必要がある
  • NAPTのために払い出されるGlobal IPv4 addressとport rangeは、IPv6 over Ethernetで設定されるv6 address prefixから自動的に決定される
  • NAPTのために割り当てられるport-rangeは、複数のrangeから構成させる
    • おそらく、port numberの割り当て公平性を重視した設計と思われる
    • Global IPv4 worldからの着信につかえるport番号は、断片的に割り当てられるので、well known portが使える保証が無い
      • HTTPやSMTPを標準portで受け取れないので、Dynamic DNSによるサービスには向いていない
      • したがって、Server Serviceは、PPPoEリンク上に構成する必要がある
        • Serverを構成する場合、IPv4トラフィックのルート選択を行う必要が出てくる
    • 境界リレー等の構成情報は、Web APIから得られる模様だが、Web APIキーは未公開
      • 有志が解析したデータベース有り

したがって、運用的には

  • gifで境界リレーとエッジ側のインターフェース間にIPトンネルを形成する
  • IPv4パケットをNAPTして、gifトンネルに流し込む
    • ポートレンジが断片化しているので、NAPT層にport range構成を設定する必要あり
    • ipfw + natdを使うなら、新規port割り当て部をMAP-E対応に改造する必要あり
    • 改造対象は、libalias/alias_db.c内のGetNewPortおよび設定データベース&構文解析部
      • GetNewPortにて、MAP-E仕様のPort番号を生成する
      • port rangeを決めるPSIDパラメータを設定データベースに格納する

先人たちの情報


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