ToDo:
シングルキックの軌道レスポンスを解析して KEKB Linacの Q Fudgeを 補正してモデルとマシンの一致が改善したという話が、 LCGのMLに流れているのは読んだのだが、内容的にはモデルでの 軌道レスポンスを実測したレスポンスへ合わせる Qパラメータを 推定しているようだ。この場合、多数のレスポンスから転送行列を 推定して、モデルの転送行列との差を補正していることになる。
インタラクティブなモデルが無く、静的なテーブルで渡される (MADXのTWISSテーブルダンプが標準みたい)という状況下で、 離散的なモニターの場所毎の光学関数のモデル値は既知だが、 モニター間の構造物の知識(Quadや Bendがどこに有るか)が無い場合に、 どうやって誤差を含んだマシンのレスポンスからマシンの 光学関数を復元するかという問題は、かなり厄介な気がする。
十分な数の位相の異なるレスポンスを集まれば、未知数と連立方程式の 数からは転送行列を決定出来はずだが、光学関数を復元には最低2個の 既知なパラメータ(最上流のα&βなど)が必要だが、それ自体が測定が 必要な観測量なわけで... Orz
周期境界条件が無い場合は、光学関数はビームラインの固有量に なっていないから、それ指標にモデルと実測を比較して誤差を 論じようという考え自体に無理があるのでは無いだろうか? (私が聞いたのは、「Transportのβを測りたい」という話なのだが)
コアエンジンの内部で CELL/INSモードの切り替えを行わないように改造して、 位相差 φ(s)-φ(s')の符号関数を差し替えて可能にして、 Transport Lineも扱えるようにする作業は、先週のうちに終わっているので、 モデルからレスポンスを生成してはフィットエンジンの挙動をチェックする 作業を行う。
結論から言えば、ほぼ予測通りの結果
実用上の障害は、β(0)/α(0)の不定性のため、 インタラクティブなモデルで無いと比較出来ない。
また、再構築された情報にはα(s)が含まれないために、それ自体だけでは β(0)/α(0)に合わせて変換することが出来ない。
メリットは、転送行列よりも情報量が少ないので再構築に必要な レスポンスセットが小さいことかな?(未知数と方程式数の比較から転送行列 の再構築には最低限4種類のレスポンスが必要だが、β/φなら3種類で十分)
カテゴリー: Admin | Emacs | EPICS | Fortran | FreeBSD | GCC | hgsubversion | IPv6 | KEKB | LHC | Lisp | LLVM | MADX | Ryzen | SAD | samba | tDiary | unix | WWW | YaSAI | お仕事 | イベント | 出張 | 宴会 | 数学 | 艦これ | 買いもの | 追記 | 雑記