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Orz日記 by Akio Morita

ToDo:

  • 15 SAD Fit[]回りの障害事例の解析
  • 10 smart pointer版PEGクラスの再実装(Left Recursionまわり)
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2009-02-17 [長年日記]

_ [FreeBSD]SA-09:05

話題のtelnetd 0-dayのパッチだが、environから許された環境変数以外 (例えばLD_PRELOAD)を取り除くと言う意味では、元のコードでも 問題ないはずで、何故mallocした上でstrdupしているのか 疑問だったのだが...src/lib/libc/stdlib/getenv.cを読んで納得。

ポイントは__merge_environenvironから構造体型の キャッシュを作っており、setenvgetenvはそちら側を参照している。 setenvの最後で、__rebuild_environしてenvironを 再生成してしまうので、scrub_envした後に/bin/loginexecvする前に行うsetenv,unsetenvenvironが巻き戻る という筋書きになっている。従って、本質はenviron配列を複製して __merge_environに変更を通知する部分が肝である。

この辺の、環境変数回りの管理コードの変更は歴史的には比較的最近導入された はずで、昔のlibcだとenvironの現物を直接参照&操作していたので 問題は出なかったはず。

今回の問題の本質は、歴史的にenvironへの直接操作が許されるのに それを想定していないsetenv,getenv系APIの実装に問題が 有るような気がする。

environ回りのAPIに、定義済み環境変数を辿るイテレータAPIが無いのも 原因なんですが...(イテレータで辿って、不要な変数をunsetenvする)


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