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Orz日記 by Akio Morita

ToDo:

  • 15 SAD Fit[]回りの障害事例の解析
  • 10 smart pointer版PEGクラスの再実装(Left Recursionまわり)
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2008-09-24 [長年日記]

_ [SAD][MADX]SAD->MADXP変換の問題

色々有るけど、現時点で致命的なのは

  • matrix要素が使えない
    • QUADのlinear fringeが変換できない
    • thinなBENDが変換できない
    • SOLの境界での座標変換が記述できない
    • DX,DYパラメータが記述できない

辺りかな...

PTCはどんな加速器でも記述できると言う人がいるが、 Front-end processorにMADXを使う限り MADXよりも 記述能力が低い罠 Orz

追記(2008-09-24 16:00)

Frank Schmidtに、 「matrixは擬似エレメントだ、PTCに対応するエレメントは無い」と 言われた。と言う訳で、SAD->MADXP変換は終了〜〜〜

_ [SAD][YaSAI]省略可能な構文要素の記述法

文法上、構文要素が省略可能かつ省略時に暗黙のうちに仮定される 構文要素がある場合、単純にOptional記述で文法を書き下すと PEGパーサーが組み立てる抽象構文木(AST)は、省略が有った場合と 露に記述された場合とで異なるものになる。 特に再帰の無い文法要素(例えば、SADの CompoundExpression)では、 AST評価器で逐一リーフノードの型を検査する必要がある。

具体的な例としては、

Compound <- (Expr? OpCompound)+ Expr?

な文法では、CompoundのASTの枝にはExprOpCompoundが順不同に現れる。 ここで、Exprが省略された時に、そこに暗黙のExprが 仮定される場合、次の文法を使うことでAST評価器を単純化できる。

Compound <- ((Expr / Null) OpCompound)+ (Expr / Null)
Null     <- &.?

ポイントはNullの定義で、これは入力を消費せずに 常に真となるルールである。つまり、Exprがマッチしなければ ASTへNullノードを挿入して次のルールの評価に進む。 完成したCompoundのASTでは、OpCompoundOpCompoundの間には、 常にExprNullが挟まれるので、 OpCompoundであるかどうかの検査が不要になる。

トレードオフは、ASTがNullノードを含む分肥大化することと、 構文解析器が余計な状態を持つことかな?

メリットとしては、AST評価器でリーフノードをたどるループが 単純化することと、省略時に仮定する暗黙の構文要素の種別を 文法に露に表現できること。

取り合えず、CompoundExpressionと Consルールで動作を実証したので、 こいつを使って Alternativesとかでのオペランド省略時に仮定される 暗黙のNullシンボルをサポートする予定。


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